有这样一些日本的特色词汇,看似含义简单,或是场所、物品名称,或是节日、自然现象,但其背后却暗含着丰富的日本文化,以及日本人独特的思维方式。理解这些词,不仅有助于我们走近日本,或许也可以让我们读懂日本人的内心。
本刊原日本专家福井百合子女士以随笔的形式,向我们讲述了这些特色词汇的含义,宛若开启了一次发现之旅。那么,就让我们跟随她一起去探索其中的奥妙吧。
今、日本の会社には、妖精がいるらしい。
如今,在日本的公司里,似乎有妖精存在。
妖精というと、中国では妖怪や魔物を指すが、日本人は一般的に英語でいうフェアリー、つまり人間の形をした精霊、ファンタジーの世界の可憐な生き物を連想する。でも今時の会社にいるという「妖精」は、仕事をしない50代社員のことであり、朝やって来たと思うと数時間後にはその姿を消してしまい、「朝の数時間しか姿を確認できない珍しい存在」であるがゆえに、「妖精さん」と呼ばれている。彼らは朝早く出社するものの、仕事をするわけでもなく、新聞を読んだり、お茶を飲んだりしながら時を過ごし、それにも飽きると、どこかに消えてしまう。
妖精在中国指妖魔鬼怪,但日本人通常指的是英语中的仙子,也就是人形精灵,让人联想到虚幻世界里的可爱生物。不过,如今公司里的“妖精”,指的是不工作的50多岁的员工,他们早上到岗,几个小时之后就消失不见了,因为是“只有上午几个小时才能够现身的稀有存在”,所以被称作“职场精灵”。尽管他们早上很早上班,但并不是为了工作,而是看报纸、喝茶消磨时光,呆腻了就不知道去哪儿了。
どうして、こういう人たちが企業に存在するのか。それは日本企業の多くが終身雇用制を採用しているためだ。日本の企業は、大学を卒業したばかりの学生を一括して採用し、さまざまな教育を施してその会社にふさわしい人材に育て、定年まで一貫して働いてもらうというシステムを採用している。
为什么企业中会有这种人存在呢。那是因为很多日本企业都是终身雇佣制。日本企业一概录用应届毕业生,对他们进行各种培训,使其成为符合公司需要的人才,并会一直雇佣他们直到退休。
若者は即戦力ではなく、入社後にしっかりと教育され、次第に企業の柱となっていく。そのため、企業側は彼らが大学で何を学んだかということにはほとんど関心をもたず、今後、成長の余地がある人材かどうかを中心に見極める。そのために、大学生は在学中に語学を学んだり、資格をとったりして努力する必要もあまりなく、多くの学生が遊びやサークル活動に多くの時間を費やす。
年轻人不会立即投身一线,而是入职后先要接受系统培训,逐渐成为公司支柱。所以,企业方面几乎不会关心他们大学期间学了什么专业,主要看他们今后有没有成长空间。因此,大学生在学校里并不需要特别努力学习外语或者考取各种资格证,许多学生都将大把时间花在了玩乐和社团活动上。
4年になって無事就職戦線を勝ち抜き、大企業に入ってしまえば、彼らは人生の保障を得たも同然と考える。首になることはほとんどないし、大企業であれば倒産の可能性も低い。万が一出世競争に破れても、会社にしがみついてさえいれば、とりあえず食いっぱぐれない。
如果他们四年之后能够顺利在就业竞争中脱颖而出进入大企业,就意味着未来的人生有了保障。因为几乎不会被解雇,要是大企业,倒闭的可能性也很低。万一在升迁之路上惨败,只要死死抱住公司不放,好歹不愁没饭吃。
こうして、たいした仕事も与えられず、窓際にあるような端っこの席に追いやられる人たち、すなわち「窓際族」が生まれる。どんなに閑職であろうとも、年功序列制度のために勤務年数が長くなれば、もらう給与も低いとはいえない。入社したての若者からすると彼らは謎の存在であり、「妖精さん」と揶揄したくもなるだろう。
如此一来,就出现了很多没有被安排重要工作,被迫坐在窗边角落里的人,也就是“窗边族”。因为有年功序列制度作保障,无论多么不重要的职务,只要工龄增加,工资就不会少。在刚入职的年轻人看来,这些人简直是谜一般的存在,所以才会想到用“职场精灵”一词来讽刺。
こうした「妖精さん」がようやく無事に定年を迎え、会社に行く必要がなくなると、今度は家庭で「濡れ落ち葉」と邪魔もの扱いされる存在になる。「濡れ落ち葉」は、濡れた落ち葉が地面に貼り付いて取れない様子から、仕事も趣味も仲間もなく、妻に頼りきって離れようとしない定年退職後の男のことを指す言葉であり、彼らは最後には妻にも愛想をつかされ、熟年離婚まっしぐらとなるのだ。
当这些“职场精灵”好不容易顺利迎来退休,再没有必要去公司上班的时候,就开始成为家中宛若“湿漉漉的落叶”一般的多余人。“湿漉漉的落叶”因为紧贴地面很难拾起来,被用来比喻没有工作没有爱好没有朋友,只能死赖着妻子的退休男人,他们最终甚至被自己的妻子厌弃,直奔晚年离婚的凄凉下场。
文:福井百合子
翻译、编辑:钱海澎
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