有这样一些日本的特色词汇,看似含义简单,或是场所、物品名称,或是节日、自然现象,但其背后却暗含着丰富的日本文化,以及日本人独特的思维方式。理解这些词,不仅有助于我们走近日本,或许也可以让我们读懂日本人的内心。
本刊原日本专家福井百合子女士以随笔的形式,向我们讲述了这些特色词汇的含义,宛若开启了一次发现之旅。那么,就让我们跟随她一起去探索其中的奥妙吧。
日本のコロナ感染者が比較的少ないことの理由がいろいろ挙げられる中で、「日本人は清潔好き」という理由を挙げる人が少なくない。確かに日本人は清潔好きで、土足をきらい、家の中では靴を脱ぐという習慣を持っている。日本人が欧米人の生活を知った当初、精美な家具が置かれ、絨毯が敷き詰められた部屋に、土足で暮らしているということに仰天したに違いない。
说起日本新冠病毒感染者人数较少的原因,可以列举出许多,在这其中,占比最多的理由是“日本人爱干净”。的确,日本人喜欢整洁,讨厌穿鞋,在家有脱鞋的习惯。日本人当初在了解到欧美人的生活时,一定对于在摆放着精美家具,到处铺着地毯的房间里穿鞋生活感到不可思议。
日本の住宅では、こうして床(ゆか)が清潔に保たれているがゆえに、一つの部屋が食堂にも、居間にも、寝室にもなる。先ほど、床(ゆか)と書いたが、これは中国語では“地板”の意味で、もし「ゆか」でなく「しょう」あるいは「とこ」と読んだ場合には、中国語と同じく「寝る場所(ベッド)」を指す言葉となる。「病床(びょうしょう)」「床(とこ)を上げる注1」「床(とこ)を取る注2」などという言葉がその例だ。
在日本的住宅中,因为地板总是保持清洁,所以同一个房间既可以是餐厅、起居室,也可以作为卧室。虽然汉字写作“床”,但对应的是汉语 “地板”的意思,如果不读作「ゆか」,而是读作「しょう」或「とこ」,就和汉语一样,指“睡觉的地方(床)”。如“病床”“叠床(被褥)”“取(铺)床”等词汇中的“床”就是这个意思。
日本語で「床(とこ)」とは、元来地面より少し高くなった板などを張った場所のことで、「床(とこ)の間(ま)」というと、和室の少し高くなった場所であり、掛け軸や装飾品などを置く場所を指している。床という言葉がこうした複数の意味をもつようになったのも、寝る場所もそれ以外の場所も区別のない日本の生活様式ゆえなのかもしれない。
日语中的“床”,原本指铺着木板等比地面稍高的地方,“床之间(壁龛)”,就是指和室中略微高出地面的部分,通常会悬挂挂轴画或摆放装饰品。“床”之所以有这么多含义,或许也是因为在日本的生活方式中睡觉的地方和其他生活区域没有区别的缘故。
中国的“天井”(左)和日本的“中庭”
また、床の反対側、つまり「天井(てんじょう)」という言葉も、日本語と中国語では意味が異なる。中国語だと「天井」は、主に家屋に囲まれた、屋根がない中央の空間のことを指し、日本語で言い換えれば、中庭のことだったり、天窓のことだったりする。雨の多い日本では、天窓付きの建築や、中庭を囲む四合院のような形式の住宅は建てられることがなく、中国語と同じ意味で「天井」が使われることはない。
此外,地板的反义词,也就是“天井(天棚)”,在日语和汉语中的含义也不同。汉语的“天井”指的是被四周房屋围起来中央没有屋顶的空间,用日语表达就是中庭(里院)或天窗。在雨水多的日本,不会建造带天窗的建筑或是里院四周都是房屋的四合院式住宅,所以“天井”的含义和汉语不同。
日本語で「天井」といえば、「屋根の裏に貼られた板(=“天花板”)」のことで、「天井」という言葉の用法を見ると、中国語にも「屋の裏に太い桟を方形に組んだもののこと」を天井という例があるようで、これが日本語の語源となったのかもしれない。
日语的“天井”,是“粘贴在屋顶内侧的板材(即天花板)”,查阅“天井”一词的用法,似乎汉语中也把“屋顶内侧用粗梁木围成的方形空间”称作天井,这或许是日语“天井”的语义来源。
このように、言葉と生活は密接に関係しているため、人々の生活を知らねば言葉の意味も正確に理解することができない。日中では共通する語彙が多いものの、生活習慣の違いから意味がずれることも多く、これが日中翻訳独特の難しさとも言える。
由于语言和生活密切相关,所以如果不了解人们的日常生活,就不能正确理解词汇的含义。尽管日语和汉语中有许多字形相同的词汇,但很多时候因为生活习惯不同,导致这些词汇的含义并不相同,可以说这就是日汉翻译过程中独特的难点所在。
注释:
注1:床を上げる 布団などの寝具をしまうことを示し、特に病から回復したことを指す
叠床,就是把被褥等寝具收拾好,特指从病中康复。
注2:床を取る 布団を敷いて寝る準備をすることで、「床を延べる」ともいう
取床,就是铺被褥准备睡觉,也表达为“展开床”。
文:福井ゆり子
翻译、编辑:钱海澎
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